坂戸の大神輿

祭期間お仮屋に納められた大神輿
<祭期間お仮屋に納められた大神輿>
一丁目に引継がれた大神輿宿通りを練る
<一丁目に引継がれた大神輿宿通りを練る>
粟生田の担ぎ手全員集合
<粟生田の担ぎ手全員集合>

 坂戸の大神輿は、坂戸小学校の西側の薬師堂の北側に位置した八坂神社に納められています。祭典で使われる八坂神社の提灯の裏側には粟生田氏子中と記載されており、その燈明料は粟生田が負担しています。
これは、昔からの言い伝えで、坂戸の大神輿は、粟生田の神輿であり、高麗川を上流から流れて来て、それを粟生田の人が川から引き揚げたのだそうです。その場所は諸説あり、また神輿が流れ着いたとする説、お札が流れ着いたのだとする説等諸説蔓延していますが、神様のことでありそれ以上の詮索は野暮なこと。
 その粟生田の神輿を坂戸の祭に使ってもらうこととし、そのため八坂神社の扉の鍵は粟生田の人が管理しており、祭りが近づくと年番町の世話人が早く神社の鍵が欲しいため、お神酒を持って粟生田の人を訪ね、お酒を飲んで寝入った隙に鍵を拝借した等の逸話も坂戸民俗誌の中に書かれています。
 昭和30年代頃は、粟生田の人が大神輿を会所まで四つ角から練り歩き、また四つ角に戻っていましたが、交通事情を考慮し、現在は二丁目の担ぎ手とご一緒に宿通りで大神輿を練り歩いています。

 現在は、坂戸市文化会館の駐車場で神幸式を行った後、四丁目・清水町一区の担ぎ手、続いて三丁目・旭町の担ぎ手、次に粟生田・二丁目の担ぎ手と引継、それぞれ宿通りを南下し、最終担ぎ手一丁目は坂戸神社を経由して坂戸駅前サンロードまで練り歩いて行きます。
 大神輿は、移動神社であり地域の安寧と無病息災を祈念するものです。
今年は、7/19(日)午後1時から午後5時半まで大神輿渡御が繰り広げられます。
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